飛行機の乗り継ぎ便を利用すると安くなる理由

海外旅行に行く時、少しでも安く航空券を予約する方法をご存知ですか?

通常であれば目的地まで乗り換えなしで行ける直行便を使う事が多いですが、途中別国で乗り継ぎのあるトランジットを使う事でかなり安く予約する事が可能です。

しかし、どうして安くなるの?と疑問に思う事もあるでしょう。

例えばフランス(パリ)に行く場合、直行便であれば35万円かかるとします。

しかし、それがトランジットであれば5万5000円まで下がります。

途中、モスクワなどで乗り継ぎをするので時間は倍以上かかりますが、時間に余裕のある学生さん等にとってはかなり嬉しい話だと思います。

ただ、ここで疑問があります。

もし、モスクワを目的地にした場合、5万5000円以下でいけるのかという事です。

調べてみると、同じ便に搭乗したとしても9万円近くかかってしまいます。

「あれ?距離も長いし、乗る飛行機の数も多いのにパリまで行くほうが安いの?」そう思った人も多いと思います。

今回は、この安くなるカラクリを解説していきたいと思います。

飛行機の値段は距離制ではない

電車やバスなどの交通機関の多くは距離制で料金を決定しています。

遠くなれば、なるだけ料金が高くなるのでシンプルで分かりやすいと思います。

しかし、飛行機は距離制では料金を決めておらず需要制で決めています。

つまり、売れる路線は高く、売れない路線は安く売ると言う事です。

直行便は多くの人が欲しいと思うので高く販売しています。

逆に乗継便は多くの人が出来れば避けたいと思うので安くするのです。

このように需要と供給で成り立っています。

航空会社が損をするのでは?

乗継便を安く売ると航空会社が損をしてしまうように見えます。

確かに上の図では、2つの航空機を利用するにも関わらず一番安いという不思議な現象が起きています。

この仕組みのポイントは、売れない航空機同士の組み合わせです。

上の図のように東京からモスクワ、モスクワからパリの便は1日に複数本が運行されています。

その中で、どうしても売れ残りやすい時間帯があるとします。

その便を仮に赤の矢印で示された飛行機だとします。

それらの便を組み合わせて、少しでも空席を減らせば航空会社にとっては少ないですが利益になります。

このようにして乗継便は格安で販売されているのです。

同じ飛行機でも遠くに行く方が安い理由

上の図のように同じ飛行機であってもセットと単品では単品の方が高くなる場合があります。

理由は単品の場合、直行便になるので高くても売れるからです。

しかし、残念ながら直行便を利用したい客だけでは満席にならないので別の便と組み合わせてトランジットとして安く売るのです。

もし、トランジットをしなければ空席分の利益は0円ですが、格安で売る事で少しでも利益を上げたいのが航空会社の狙いです。

このようにして、トランジットは格安で提供されています。

ぜひ、仕組みを理解して少しでも安い旅行を楽しんでいただけたらと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です