「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざを聞いた事がありますか?
[aside type=”haiiro”]意味は、
あることが原因となって、その影響がめぐりめぐって意外なところに及ぶことのたとえ。
また、当てにならないことを期待するたとえ。
[/aside]という事なのですが、実際にどのような状況で桶屋が儲かるかご存知ですか?
今回は、どのようにして桶屋が儲かるのかを解説していきます。
①風が吹き砂埃が目に入る
台風ような強い風が吹く事で砂埃が目に入る事もあると思います。
特に学生時代を思い出すと運動場で砂埃が目に入り痛い思いをした人も多いでしょう。
大昔は、現在のように道が舗装されているということはなく、全ての道が砂地だった事を考えると十分にありえるのかと思います。
とりあえず、ここまでは話の筋が通っています。
と言っても、まだ一つ目ですが。
②目を痛めたせいで失明
砂埃が目に入ると目を痛めることがあると思います。
しかし、失明をするかというとそんな事はありません。
いくら高度医療が受けられない時代であっても失明まではいかないでしょう。
そもそも、今ですら砂埃で病院に行く事は稀なので条件は同じと言っていいでしょう。
つまり、この時点で無理がある例え話をしていることになります。
③失明した人は皆、三味線で生計を立てる
すでに、無理のある話になってしまいましたが続けましょう。
失明をした人は、仕事がなくなってしまい、三味線を引くことで生計を立てていたようです。
現代でいう、ミュージシャンのような感じです。
今のように、様々な職種があるわけではなく、基本的に大工や製造などの力仕事がメインの時代では、失明すると仕事がなくなっていたのは本当でしょう。
そもそも、失明するのかという疑問は置いておいて、この話も筋が通っていると言えるでしょう。
ただ、素人がいきなり三味線を始めても稼げるとは思えませんが。
その時代にもYouTubeやニコ動みたいなプラットフォームがあって、弾いてみたみたいな事をやっていたのでしょうか?
もしかすると、近所のコミュニティーではやっていたのかもしれませんね。
④三味線の需要が増え胴に張る猫の皮が大量に必要となる
失明した人が増えれば、三味線を始める人が沢山現れます。
つまり、三味線の需要が増えるということです。
そして、その三味線には猫の皮が使われています。
今のように合成皮がないという事を考えると、理解はできますが、そもそもそれほどまでに三味線が必要になるのかというと大きな疑問が残ります。
おそらく、三味線以外にも失明した人が出来る仕事はあったと思うのでそちらを選ぶのではないでしょうか。
というより、三味線をするより歌った方がよっぽど効率よく稼げそうと思うのは私だけでしょうか?
⑤猫が減少し、ネズミの数が増える
猫がいなくなると、猫の餌であるネズミが増えます。
まぁ、天敵がいなくなるわけですから増えるのは理解できます。
ただ、ネズミの繁殖については環境面の方が大きいと考えられています。
また、食料(ゴミ)の数にも影響されます。
つまり、猫が減ったからと言ってネズミが大幅に増えるかというとそんな事はないのです。
⑥ネズミはよく桶をかじるので桶の買い換え需要が高くなる
ネズミは桶をよくかじると言われています。
確かに、桶もかじるでしょうが、他の物もかじります。
つまり、ここまでの理論が仮に正しいとしても、儲かるのは桶屋だけではないのです。
ネズミが住みつく事で、家の耐久年数も短くなるでしょうし、机だったかじられるかもしれません。
結論:無理ありすぎ
そもそもの意味が、「当てにならないことを期待するたとえ。」なので本当にそうの通りだと言えます。
どんな発想力があれば、ここまでのストーリーを思いつけるのでしょうか。
ただ、新しい発明やマーケティングには、このようにぶっ飛んだ発想力が必要です。
「そこが、そこにつながる?」みたいな発想も時には大切だという事です。
バカみたいな話だと思わず、連想ゲームのように別の事柄でも考えてみると、今まで見えていなかったものが見つかるかもですね。