あなたは地震予測をどこまで信じていますか?
巨大地震のリスクと隣り合わせの日本では、日々様々な地震予測が行われています。
国はもちろん、団体・個人などネット上には365日毎日が巨大地震の予測で埋め尽くされているぐらいです。
そこで、今回は正しい地震予測について解説していきます。
こちらの記事は動画でも解説しています。
地震予測には3種類ある
まず、知っていただきたいのが地震予測には大きく分けて3種類あるということです。
・緊急地震速報
・短期予測
・長期予測
これら、3種類について説明していきます。
緊急地震速報について
緊急地震速報はご存知の通り、地震が発生する数秒〜数十秒前に気象庁が発表する予測です。
たまに間違えることもありますが、基本的に精度は高く、信頼できる予測です。
仕組みは単純で、地震には早く伝わりやすく威力の弱いP派と、遅く伝わり威力の強いS派の2回に分けて揺れがきます。
このうち、P派を震度計が感知し、そこからS派の威力、範囲などを予測して発表します。
基本的には揺れが発生してから予想するので間違える可能性はゼロに等しいです。
ただ、ノイズが発生したり、偶然にも小規模な地震が2箇所以上で同時に発生することで誤報を流してしまうことがあります。
しかし、誤報よりも正しい情報の方が圧倒的に多いので、これが発令されたら、直ちに安全な行動を取る必要があります。
短期予測について
短期予測とは「◯月◯日に◯◯地方で震度5弱ぐらいの地震がある」といったやつです。
よく、Twitterで話題になるのがこれです。
こちらは、様々な団体や個人が予測を発表しています。
しかし、現在の技術ではこれを予測することは極めて困難と言われています。
つまり、ほぼ不可能ということです。
短期予測の仕組みは雲やGPS、臭い、小さな地震など様々な方法で行われています。
しかし、根拠が少なく本当に信用していい情報なのか定かではありません。
特に個人レベルの予測については、単なる予言にすぎないと思った方がいいのかと思います。
ただし、南海トラフ(東海地震)については予測が可能かもしれないという情報もあります。
理由は、南海トラフなど海溝型の地震は発生する少し前に、プレスリップ(全長すべり)が発生する可能性が極めて高いと言われています。
つまり、このプレスリップを察知できれば数日以内に巨大地震が発生するという予測を出せます。
現時点では、南海トラフのプレスリップを計測しており、確認できれば直ちに政府が発表すると考えられます。
長期予測について
長期予測とは「今後30年以内に〇〇地方でM8程度の地震が80%の確率で発生する」といったやつです。
こちらは、気象庁・政府、各自治体、団体、個人などが予測を発表しています。
仕組みとしては、地震には周期があり、その情報をもとに予測しています。
南海トラフでは、100年〜150年の周期で発生していると言われています。
つまり、そろそろ、周期的にも発生する可能性があるということです。
なので、長期予想の精度は高く、ほぼ当たります。
短期予測の精度を上げることはできないのか?
私たちの生活において一番必要なのは短期予測です。
これができれば、被害を最小限におさえることができます。
2日前ぐらいにわかれば、被害の大きな地域の住民の大半を非難させたり、物資を事前に供給したりと、救われる命の数は計り知れません。
しかし、先ほども言いましたが現代の技術では極めて困難です。
専門家も諦めているといっても過言ではありません。
しかし、可能性が0かというと、そんなこともありません。
というのも、どのようなこともに法則というものはあります。
気象予測だって法則を導き、それに従って予測しています。
なので、レーダーの性能が良くなり、法則を人間が理解できれば短期予測も可能になる可能性はあります。
地震予測をどこまで信じればいいのか?
最後に地震予測をどこまで信じればいいのかについて私の考えをまとめました。
緊急地震速報・・・絶対に信じる
短期予測・・・警戒はするが怯えすぎない
長期予測・・・信じて対策する
地震というのは、いつ起きるかわかりません。
過剰に怯えてしまうと私生活にも支障をきたしてしまいます。
なので、怯えすぎないことも重要と言えます。