「うつ病」は脳の機能不順 「性格」を理由にしない対策を

うつ病になりやすい人

真面目で手を抜かない。

責任感が旺盛である。

社会人として家庭人として、これらの性格というのはとても賞賛されるべき側面であり、模範となるべきものでしょう。

しかしこれらの美点は、心を病んでしまう人が抱える弱点でもあり得ます。

このような人は、組織の中では有能であるという評価を受けるのですが、これが仕事に忙殺される日々のなかで、心身の不調に気がついても、適切な休息がとれなかったりといったことにつながるのです。

 

その原因とは

「うつ病」においてどうしても精神論的な立場で患者を追い詰めてしまうケースがとても多いです。

つまり「心が弱い」という批判がなされやすいということです。

例えば会社を休職を申し出るときには、上司としても精神病理に精通しているわけでは当然ありませんので、はからずも出てしまうセリフかと思われます。

「うつ病」の原因はまだまだ未知のことが沢山ありますが、神経伝達物質の減少化という機能障害による病気であるという見解が、現代の精神医学では一般的になってきています。

「気分」「感情」というものがどのように生まれるのか。

これは現代の医学で解明されているとは到底いえませんが、神経伝達物質の分泌によって生み出されるという生化学的な見解が一般的になっています。

具体的にいえば「セロトニン」「ノルアドレナリン」が意欲的な思考を司っているといわれ、うつ状態にある人はこの分泌量が減少しているといわれます。

また環境によるストレスによって、伝達物質の増減が引き起こされるという成果もあるようです。

環境が脳機能に与える影響は大きく、とりわけ大きな変化に直面して気が滅入ることは、多かれ少なかれ誰しもあることです。

事業の不振や低迷などもあるでしょうし、女性なら子育てのストレス、子供の教育問題などもあるでしょう。

 

なぜ昼夜逆転になりやすいのか

心の不調で休職したり休学したりする人は、昼夜が逆転した生活をすることが多いとされます。

これは彼らが、昼間の時間を会社に行ったり学校に行ったりする「きちんとした人の時間」であると思っていて、このような時間に家にいる自分が恥ずかしいと思ってしまう。

しかし夜はいわば世間全体が「休んでいる時間」なので気後れを感じないから、起きていたいと思う。

だから昼間に起きていられないので、結果として昼夜逆転の生活になるのです。

意欲的な気分と関連があるとされる「セロトニン」ですが、これは日光を浴びることで分泌を増加させることが分かっています。

ですので昼夜逆転の生活を見直し無理にでも外出をして、日光を浴びるために散歩をしてみるのもよいでしょう。

 

「気が滅入る」ときの対処法

「自分の社会的役割」について、思いつめないことが大事です。

会社だって家庭だって、誰か一人が欠けたからといって崩壊するほどヤワではない。

自分の立場だってそれほどの重要なものではない。

こう思うことが大事です。

情報的な環境も見直すべきではないでしょうか。

新聞やネットのニュースには暗い話題が多く見られます。

「日々是好日」では当然のことながら、ニュースコンテンツとしては成立しないわけです。

どうしても経済の先行きの低迷や老後の心配などをテーマにする記事や番組が作られるわけです。

こういった情報にも一歩引いた視点で過剰に受け取らないようにすることも対処の一つでしょう。

スマホの利用全般においても、心の健康にはやりすぎに注意すべきです。

さらにいえば「うつ病」をあまり精神的で文学的なものとしてみなさないということは、とても重要なことです。

つまりこれを、即物的かつフィジカルなものとして考えることでしょう。

脳みそだって臓器の一部であり、時には胃が胃液の分泌に支障をきたすように、うつだってなんら変わりない脳の障害だ、と開き直ってしまうこと。

これが大事なのではないでしょうか。

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