成長する会社と成長しない会社の分かれ目ってなんだと思いますか?
タイトルにもある通り決裁者の数が成功企業と失敗企業の分かれ目になると私は思っています。
そう、もっとストレートに言ってしまうとワンマン社長では大きな成功は見込めないという事です。
おそらく、中小企業の8割以上がワンマン社長なのではと思います。
私の所属してきた企業も例外ではなく、上場企業を除いては全てワンマン社長でした。
今回は、なぜワンマン社長では大きな成功を手にできないのか、ワンマン社長にもわかりやすく解説していきたいと思います。
失敗は立て続けに起きる
成功している時は自分でもビックリするぐらい上手く事が進む時もあるでしょう。
その状況を一度味わうと、自分には才能があると舞い上がってしまうのが中小企業の社長さんです。
人生に波があるように、会社経営にも波があります。
成功ばかりではなく、繰り返して何度も失敗が続く事もあるでしょう。
例えていうのであれば、ギャンブルで負けている時の状態です。
焦りから投資額が増えさらに負け、借金までして、どうしようもなくなる状態です。
そんな状態で人間が正常な判断を出来るはずもなく、最悪の場合は倒産まで追い込まれます。
この状況にならないためにする事は、社長の無茶な行動を止めてくれる、社長と対等な立場の人間を最低でも二人は用意する事です。
できれば身内以外の社員が望ましいですが、いなければ身内でも構いません。
正常な心を取り戻すまで経営を任せられるほど、信用と実力のある人に大きな権力を与える事でリスク分散になります。
たくさんの失敗から成功が生まれる
「失敗は成功のもと」という言葉があるように、失敗の数だけ成功の可能性が増えていきます。
しかし、ワンマン社長では時間的にも失敗できる数に限りがあるわけで、いつまでたっても成功できない可能性があります。
この状況を改善するためには、全ての社員に少ない予算でも自由に使っていいお金と時間を与える事です。
全社員がアイデアマンになる事で、今までの数十倍の失敗を一度に行う事ができます。
おそらく、ほとんどの社員は失敗しますが、それに対して責任を持ち反省するでしょう。
それだけでも、大きな成果ですが、その中から一つでも成功できる事業が生まれれば、会社としても成長できます。
とにかく、金がかかりますが、全社員に自由に使えるお金を配りましょう。
今以上に変化のスピードが増す社会に
ITが登場してから、社会の変化は私たちの想像を遥かに超すスピードで進んでいます。
そのため、ワンマン社長では決定の遅さが命取りになると言っても過言ではありません。
競合他社であれば、30分で出来る事が1日かかってしまう事もワンマン社長ではありえます。
これを解決するためには、実務に社長が口を出さないことです。
実務に関しては全てを部長より下、課長や係長、もっと言えば平社員だけに任せてしまいましょう。
なんだったら、新入社員が勝手にキャンペーンを始めてしまうのも面白いと思います。
もちろん、それを監視する必要はありますが、お伺いを立てさせる事はNGです。
そんな暇があるなら、行動をした方が100倍ぐらいマシです。
先ほども言いましたが、社員が失敗する事で自ら学ぶ事もあります。
後の尻拭きは大変な時もありますが、それが成長に繋がると考えれば安いものです。
最後に、この記事を一言でまとめると、ワンマン社長はこれからの時代、潰れるということです。
組織の方針を変えるのは勇気もお金もかかりますが、それが生き残る道です。
ぜひ、ワンマン社長だと自覚のある社長さんはこれを機会に見直してみてはいかがでしょうか。