皆さんは普段、目にする建物がどれほどの年月をかけて作られているかご存知ですか?
例えば東京タワーであれば、着工から竣工まで約1年半ほどしかかかっていません。
これを短いと捉えるか、長いと捉えるかは人それぞれですが「意外と早いな」と感じた人がほとんどだと思います。
そこで、今回は様々な建造物の施工期間を調べてみました。
六本木ヒルズ
着工:2000年2月〜竣工:2003年3月 【約3年】
シンボルタワーである森タワーを始め、レジレンスやテレビ朝日本社などを含め約3年間で建設してしまう技術には、さすがとしか言いようがありません。
言ってしまえば、一つの街を作り上げるのに3年もあれば十分ということになります。
2000年代でこのスピードということは、今の建築技術であればもっと早いのかもしれませんね。
東京スカイツリー
着工:2008年7月〜竣工:2012年2月 【約3年半】
東京タワーに変わる新たな電波塔として開業した東京スカイツリーは約3年半かけて建設されました。
正直、六本木ヒルズよりも時間がかかっているのは意外でしたが、日本一の高さを誇るスカイツリーでは、高所部分の工事が中々、難しい現実があるのだと思います。
東京都庁第一庁舎
着工:1988年4月〜竣工:1990年4月 【約2年】
今にも動き出しそうでロボットのような雰囲気を醸し出す東京都庁第一庁舎はたった2年で建設されています。
完成当時は日本一の高さを誇ったにも関わらず短期間で完成させたことには驚きです。
虎ノ門ヒルズ(森タワー)
着工:2011年4月〜竣工:2014年5月 【約3年】
森ビルが手がけるヒルズシリーズで最も新しい虎ノ門ヒルズですが、実は4つのビルから構成されている施設です。
と言っても、2018年現在ではまだ完成しておらず、完成すれば六本木ヒルズ同様の一つの街が完成する予定です。
ただ、一つのビルを作るのに3年近くかかっているというとは、六本木ヒルズよりも難しい工事だったのではと予想されます。
あべのハルカス
着工:2010年1月〜竣工:2014年3月 【約4年】
2018年現在では横浜のラウンドマークタワーを抜いて日本一の高さを誇るビルです。
建設期間が4年と他のビルに比べて長い理由は、元々あった駅と商業施設を運営しながらの建設になったからだと予想されます。
レインボーブリッジ
着工:1987年〜竣工:1993年 【約6年】
お台場へのアクセスの一つであるレインボーブリッジは、意外にも6年程度で完成しているようです。
橋というと、基礎工事が大変でもっと数十年の巨大プロジェクトというイメージがあったのですが、そんなこともないようです。
ちなみに、世界最長の吊り橋である明石海峡大橋ですら12年程度で完成しているようです。
黒部ダム
着工:1956年〜竣工:1963年 【約7年】
日本最大のダムである黒部ダムは7年の歳月で完成しました。
なんと、述べ1000万人以上の作業員が携わっており、171人の殉職者を出してしまった巨大プロジェクトです。
ちなみに、総工費は513億円で、これは発注元の関西電力の資本金の5倍にあたる金額でした。(建設当時)
東名高速
着工:1962年5月〜全線開通:1969年5月 【約7年】
言わずと知れた、日本の大動脈である東名高速をたった7年で全線開通させた技術力は、まさに日本の誇りです。
オリンピックには、間に合いませんでしたが、相当なスピード建設されたことは間違いなく、現在の技術を持ってしても、同じ事が出来るかは微妙なのではと思います。
ポートアイランド(北部)
着工:1966年4月〜竣工:1981年2月 【約15年】
神戸にある人口島で神戸空港の架け橋とも言える島です。
人口は10000人を超えており、多くの企業も誘致し、本当に一つの街を形成しています。
そんな島を約15年で作ってしまう技術力が日本にはあります。
※実際には第1期と第2期に分かれて工事を行い第2期が竣工したのは2010年です。
まとめ
様々な建築物の建設年数を調べてみて思ったのは「とにかく早い」ことです。
どの建物も想像を遥かに超すスピードで建設されており、今後もこのスピードは技術の発展と共に上がっていくのだろうと思います。