大学卒業後、企業に入りもらえる給料は残業代や手当を含めて月々25万円程度です。
多少の増減はあるもののおおよそ5年程度はこの金額で推移していくのが一般的です。
これを少ないと見るか、多いと見るかは人によっても違うと思いますが個人的には少ないと思います。
人が1人生活するにあたって月々25万円では贅沢な暮らしは出来ません。
特に東京をはじめとした都心部では家賃も高く、大半が家賃で飛んでしまう事でしょう。
そこで、今回は月収25万円の人が快適に暮らせる理想の家計簿を考えてみました。
手取りの金額はいくらなのか?
まず、考えなければならないのが月収25万円と言っても、それが全部手元に残るわけではありません。
税金や年金・社会保険料を支払い残った金額が”手取り”となるのです。
これは、前年の収入や住んでいる地域によっても異なるのですが、月収25万円の場合はおおよそ5万円が引かれ、手取りは20万円となります。
つまり、この20万円から家賃・食費・光熱費等を支払っていかなければならないのです。
理想の家計簿
手取りの金額が分かった事ですので、理想の家計簿を作っていきましょう。
~家賃~
家賃は収入の3分の1未満に抑える事が望ましいとされています。
月収20万円の場合は約6万6千円以内が理想と言う事です。
しかし、正直なところ6万6千円では高いです。
東京23区内でも築年数や駅からの距離を我慢すれば5万円台で沢山あります。
地方都市となれば、5万円台でも十分立派な家に住むことが出来ます。
なので、3分の1に捕らわれず5万5千円を上限に探しましょう。
<家賃5万5千円 残り=14万5千円>
~食費~
一人暮らしの場合、全く自炊をしないケースが大半なので今回はそれを想定して予算を決めていきます。
朝ご飯は、惣菜パン・菓子パンとコーヒーだけ仮定すると1食200円です。
それが、30日で6000円になります。
昼ご飯は、500円の弁当と700円の定食を1日ごとのローテーションで食べると仮定します。
それが、30日で18000円になります。
夜ご飯は、700円の惣菜や弁当を毎日食べると仮定します。
それが、27日で18900円になります。
残りの3日は、飲み会などで1回の予算が5000円と仮定します。
すると、15000円になります。
合計をすると57900円となり、一般的な食費より高いと感じますが、自炊をしなければ正直これぐらいは飛んでいきます。
ただし、朝ご飯を食べない人・昼ご飯は毎日弁当・夜ご飯は少な目など工夫をすれば45000円ぐらいまで下げる事が出来ます。
今回は理想の家計簿と言う事で健康面も考えて57900円の予算を確保する事にします。
<食費57900円 残り=87100円>
~光熱費~
電気代・ガス代・水道代・通信費・携帯代を光熱費として予算を組んでいきます。
電気代に関しては一人暮らしの場合3000円もあれば十分です。
私の場合は家にいる事も少ないせいか月額1500円~2000円程度です。
よって、理想の金額は2000円として計算していきます。
次にガス代も都市ガスであれば1500円程度です。
ただ、毎日シャワー生活ですので、湯船に入りたい場合はもう少し高くなります。
よって、理想の金額は2000円として計算していきます。
水道代は2か月に1回の集金で基本的に最低金額内で収まります。
自治体によっても異なりますが、2か月で3500円程度ですので1ヵ月は1750円として計算していきます。
通信費は固定回線を使わずモバイルルーターを利用すれば月額4000円程度です。
携帯代は月額1万円が現在の主流となっています。
モバイルルーターを持つことでもう少し安いプランを選ばれているケースもありますが、月額1万円として計算していきます。
全ての光熱費を合計すると19750円となります。
<光熱費19750円 残り=67350円>
~雑費・娯楽費~
人間が生活するうえで必ず必要になってくる雑費・娯楽費があります。
例えば、洗剤や家電・洋服・美容室など毎月のよう必要ありませんが、生きていく上では必ず必要な事があります。
また、娯楽も大切で友達と遊んだり、映画を見たり、本を読んだり、旅行に行ったりもしなければなりません。
これらの金額は人によっても異なり、月によっても大きく異なるものです。
なので、1ヵ月に使える金額を3万円とします。
ただし、こちらに関しては繰り越しが出来るようにして、例えば1月は1万円しか使わなかったとなると、2月は5万円まで使えるようにします。
もちろん、2月も1万円しか使わなかったのであれば、3月には7万円が使えるようになります。
このようにして、旅行や大型家電を購入すれば、1ヵ月当たりの予算は少なくても、一定期間我慢をすれば買えるようになるのです。
<雑費・娯楽費30000円 残り=37350円>
~緊急費用~
友人の結婚式、お葬式、事故、トラブル等により急にお金が必要になる事もあります。
こちらも、雑費・娯楽費と同じように繰り越し可能システムを使い毎月1万円とします。
正直、何もなければ単なる貯金になりますので結婚資金や、賃貸の更新などに使うのも悪くないでしょう。
<緊急費用10000円 残り=27350円>
~貯金~
残りの27350円が貯金となります。
少ないように感じますが、これにプラスして余った予算が加わるので多い月には4万円ぐらいになると思います。
特に食費に関しては多めに予算を取っているので必ず余る月もあるはずです。
また、家賃をもっと安くすれば、その分が全て貯金になると言う事です。
1年間で約32万円しか貯まらないので少し不安もありますが、いずれは給料が上がるので、本格的な貯金はもう少し給料が増えてからにしましょう。
理想と現実の違い
月収25万円の理想の家計簿を解説付きでご説明してきましたが、あくまでも理想である事を忘れないでください。
現実はもっと出費が重なり、貯金が出来ないなんて事も十分にあります。
だからと言って、理想を持たずに生活をしてしまうと一生貯金など出来るわけがありません。
正直、この家計簿では生活が豊かとは言えないでしょう。
物も娯楽も我慢を強いられ、お金を使わない為にも引きこもり気味になるかもしれません。
ただ、考えてほしいのがお金を使わなくても工夫次第でいくらでも楽しい人生は送れると言う事です。
高級品を買わなくてもオシャレな人は沢山いますし、お金を使わない趣味だって沢山あります。
ぜひ、そのようなお金を使わない工夫を考え、「理想の家計簿」を「現実の家計簿」にしていただければと思います。