日本では宗教の全盛期が数十年前にありました。
その頃は、バブルが弾け、神にすがる思いで始めた人もいれば、大学進学が当たり前となり、上京をきっかけに淋しさを紛らわすために宗教に参加した人も多い事でしょう。
しかし、今では宗教を信仰する人は少なく、殆どの人が宗教団体に加入していないと言われています。
宗教がなぜ衰退したのか?
宗教崩壊の始まりは、オウムサリン事件にあります。
あの事件以降、宗教団体=犯罪集団というイメージが人々に植えつけられました。
もちろん、すべての宗教団体がそういう分けではありませんが、大きくなればなるほど、悪い人がいる割合も高くなります。
また、宗教の金の儲け方も衰退原因かと思います。
日本で一番信仰者多いと呼ばれる神道(神社)では、会費が存在しません。
あくまでも、行事の際に徴収したりお賽銭と言う名の寄付で成り立っています。
しかし、神道以外の宗教は基本的に会費が存在します。
宗教もビジネスなので、運用費が必要なのは分かりますが、毎月お金を徴収する事は会員に負担をかけ過ぎではと考えられます。
神社が寄付と行事ごとの収入で成り立っているのであれば、宗教も同じことが出来るはずです。
宗教を再復活させたいのであれば完全無料で信者を集める他ないと思います。
SNSが宗教崩壊のカギに
この先、SNSが益々、発展していくと間違いなく宗教は存在できなくなります。
なぜかというと、宗教はSNSと同じでコミュニティーだからです。
インターネットが普及していない頃は、出会いを求める為に宗教が利用されていました。
もちろん、出会いの中には恋愛や商売、選挙など色々な要素が含まれ人と人を結ぶ架け橋が宗教だったのです。
しかし、ネットの普及後は、TwitterやFacebookが宗教の代わりに人と人を結び付けてくれます。
ただ、宗教は初めからリアルに結んでくれる点で優位性があります。
これは、この先もネットでは実現が難しい事で、この優位性を利用すればSNSに負けない架け橋に復活する可能性もあります。
何をすれば復活するのか?
宗教を本気で復活させたいのであれば、駅前や訪問などでの勧誘活動を即刻廃止するべきです。
理由は簡単で、ただ単に時間の無駄であり、自分が会員になった場合の事を考えると入るメリットが全く見えてきません。
まずは、入りたいと思えるような団体にする事が大切なのです。
そして、もう一つ大事な事が神様を捨てる事です。
人に魅力を伝えるためには科学的に証明できるものである必要があります。
神様は実在するかもしれませんが、今現在は科学的に証明されていません。
それであれば、法人内に有名人を作り、その人に会いたいがために一か所に集まり、コミュニティーを提供するほうが間違いなく信用されます。
そこに、例え入場料が必要でも集まるメリットがあれば、絶対に人は集まります。
ここまでくると、宗教の定義が崩れていると言われるかもしれませんが、宗教団体の強みは一か所に集まる土地を持っている事です。
その土地を利用して、お客様にメリットを提供できる方法はこれしかありません。
いつまでも、お経や修行だけでは、ビジネスとしての限界があります。
儲けを考えず、神を信じるのであれば、今まで通りのスタイルで赤字を別の事で補てんしていけば良いと思いますが、殆どの団体はビジネスだと思うので、そういう分けにも行かないと思います。
かなりの勇気が必要ですが、今抱えている社員の為にも、宗教団体には思い切った決断をなるべく早めにすることをお勧めします。