補助金や助成金をとにかく有効活用しようという経営者は多くいると思います。
特に今回の新型コロナウイルスによる経営対策では多数の補助金・助成金が出ました。
本当に困っている時に助けてもらうのであれば、受け取ることは大賛成です。
しかし、平時に補助金・助成金を頼りに経営をしている会社は本当に危ないですし、成長できないと考えています。
私の周りにも補助金・助成金に頼っている会社がいくつか存在します。
今回は、そのような会社がどうなっていくの考えてみました。
テレワーク助成金で新しいPCを購入
新型コロナウイルス対策により、出勤が難しくなった企業に対して、仕事を自宅で続けていただけるように国はテレワーク助成金の支給を行いました。
テレワークに必要な環境を整える為にかかった費用の一部を負担してくれるというものなのですが、テレワークをしていないにもかかわらず、新しいPCを購入している企業も多くありました。
正確に言えば、テレワークを実施していない社員が一部いる中で、その社員が使う用のPCを新しく購入していたのです。
これでは、国の本来の意図とは別の使い方がされています。
その他にも、職場環境をよくするための助成金を悪用して、事業拡大の費用を得たりという事例もあります。
このような補助金・助成金の受け取りは、全くもって正しい受け取り方とは言えません。
補助金・助成金がゼロになったら倒産するのか?
平時においても補助金や助成金を売上の足しにしている企業は、万が一国の施策が無くなった時、潰れてしまうのでしょうか?
答えは、潰れると思います。
それもそのはずです。
今までもらっていた補助金・助成金の売上がなくなるのですから、経営が危うくなるのは確かでしょう。
というより、そのような企業は潰れるべきだと個人的には思っています。
企業とは、良くも悪くも社会への貢献が目的です。
つまり、税金を納めて・雇用を養い、社会に貢献していく必要があるのです。
しかし、補助金・助成金を頼りにしている企業の多くは、どちらも中途半端でそれほど出来ていないケースがほとんどです。
だったら、存在する意味があるのでしょうか。
自分たちの財布だけを豊かにするようなビジネスでは、今後絶対に生き残ることは出来ません。
それであれば、早期に撤退するべきだと思っています。
補助金・助成金があってもいつか潰れる
補助金・助成金に頼っている企業は、必ずと言って良いほど早い段階で潰れます。
特に今後は、補助金・助成金に対しての支給が厳しくなっていくと考えられているので、昔のように適当な申請では審査が下りないでしょう。
つまり、近いうちに潰れます。
そもそも、補助金・助成金を売上だと思っている企業にビジネスが出来ると思いますか?
ビジネスとはお金を稼ぐ事であり、国に助けてもらう事ではありません。
いつまでも、補助輪がついている自転車に乗っている人は、笑われてしまうのと同じように、いつまでも補助金・助成金に頼ったビジネスをしている人は笑われてしまいます。
周りの人も言わないだけで笑っていると思います。
それに耐えられるのであれば、堂々と補助金・助成金で経営が成り立っている事を宣言してください。
その勇気がないのであれば、ぜひ潰れていただければと思います。
補助金・助成金を受け取ることは悪なのか?
ここまで、補助金・助成金を受け取る事が悪のような発言をしてきましたが、それは違います。
今回の新型コロナウイルスのように、安定企業でも急に経営危機になる場面はあります。
こう言ったときは、社員の雇用を守る為、この先も十分な税金を収める為に補助金・助成金を活用してください。
また、出来たばかりの企業についても、この先十分な税金を収める為に補助金・助成金を活用してください。
ただ、安定しているような企業が売上アップのために使うのは絶対に意図を反しています。
ひとつひとつの補助金・助成金には支給をする意味があります。
その意味に合致するなら受け取っても問題ありません。
その意味に合致しないのに、裏技を使って受け取ろうとする企業が悪なのです。
補助金・助成金ビジネスでは大成功出来ない
残念ながら、補助金や助成金を頼りにビジネスをしている企業は、この先も大成功することはありません。
いくら、新しいビジネスを始めたとしても、どうせ補助金・助成金が助けてくれると思っているのですから当たり前ですよね。
ビジネスとは命をかけてやらないと成功するはずがありません。
また、これは個人でも同じ事が言えます。
個人再生や自己破産が出来ると思っている人は、成功なんてするはずがありません。
リスクを負って、生涯返していく覚悟がないような人が成功するのは本当に運が良い時だけです。
つまり、継続的な成功など出来るはずがないのです。
ぜひ、成功したければ国の手助けを期待しないでください。
「自分の力で成功する」と思っている人が成功する世の中だと私は思っています。
うまく補助金を活用するのは、むしろ推奨すべきだと思います。
特に、起業時や経営困難な時には、積極的に活用して経営を好転・改善するべき。
ただ、補助金頼りになってしまうシステムのほうが問題です。
平時の補助金については、3年に1度しか受けられないとか制限をつけたほうが、
多くの企業に公平に補助金を活用してもらえるようになると思います。